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​ケアリング・ダッツ

ケアリング・ダッツは、父親としての行動と家族との関係を振り返り、子供の安全と幸福をより高めるためのプログラムです。父親自身が子どもやパートナーとどのように関わるべきかを振り返り、実践していくことを目標としています。ここにはジェンダーに基づく暴力と児童虐待に関する問題が関わります。暴力・虐待のない関係を作るためのスキルと理解を深めるプログラムを週一回2時間、17週間行います。

公園を歩く家族

ケアリング・ダッツとは?

プログラム参加について:

このプログラムが対象とするのは、

◯自分の子供や子供の母親との関係に問題があると感じている父親

◯身近な人や、児相相談所等の機関から参加を勧められた父親

特に、親世代が体験したようなしつけ方法(精神論的・根性論的なしごき・体罰)、子供を怒鳴ること、勉強やスポーツへの過度な厳しさ、子供の母親への暴力・暴言などに行き詰まりを感じている父親に特化しているプログラムです。

*性的な虐待が中心的な問題の方は個別にご相談ください。
*子供やパートナーと別居・離婚している方、母親が親権者・監護者である場合も参加対象になりますが、間接的にでもお子さんと何らかの関わりがある方が対象となります。

 

最初に1〜2回程度のインテーク面接を通じて、プログラムに参加するかを決めていただきます。

その際にプログラムの規約や詳細な内容、ワークブックなどをお渡ししています。

プログラムの目標とフォーマット:

子育て、児童保護の実践、暴力防止の要素を組み合わせて、子供の安全と、本来ご自身が希望する父親としてのあり方を取り戻すプログラムです。プログラムは、自身の父親像を明確にして、父親としてのベストな自分となること、子供の幸せ中心の養育とはどのようなものであるかについて考えます。子供の母親と難しい関係にある場合においても、自身や子ども、子供の母親を傷つけない、いたわりのある養育を行う方法を考え、実践します。また、子供のトラウマの体験と影響を認識し、父親が積極的に関わることで子供のより健康的な成長を促すことができます。

ケアリング・ダッツは小人数のグループで行います。通常、週に1回、17週間、各回2時間行います。通常、各グループには最高15人の父親が参加します。グループは、認定されたケアリング・ダッツのファシリテーターが行います。

プログラムの流れ:

セッション1-3

目標:父親としての関わりの振り返りを始めるために十分な信頼とモチベーションを育むこと。

プログラムで用いる方法:

例えば、自身の子供時代の体験、父親としてのユニークな経験(例えば、歴史的、文化的な違い)を振り返ります。そして現在の子供や家族との関係と自分の望んでいる関係の間にある矛盾に気づきます。良き父親の要素には子供の母親との関わり方が含まれているという考えが紹介されます。介入の初期目標は、父親とグループファシリテーターの関係性作りであり、宿題の割り当てが開始されます。

 

セッション4−8

目標:子供を尊重できる父親についての認識と応用を高める

プログラムで用いる方法:
ペアレンティング、スキルトレーニング、ロールプレイなどにより、子供を尊重するの父親について学びます。子供のニーズを尊重することと親中心であることのベクトル(連続体)を紹介し、それをイメージしつつ、 子供の発達、虐待とネグレクト、トラウマが子供に与える影響について理解します。 子供に耳を傾け、一緒に遊ぶこと、子供のロールモデルになること、子供の母親に敬意を持って一緒に育児を行い、母子関係をサポートする必要性にも重点が置かれています。​

セッション9−14

目標:虐待的な行動とその子供への影響に対する父親としての意識と責任を高める。

プログラムで用いる方法:
変える必要がある特定の虐待的で親中心の行動を認識し、それぞれの参加者が目標を特定します。個別の宿題を用いるほか、認知行動療法のスキルを使って、変化に取り組みます。

セッション15−17

目標:学んだことを強化し、子供や子供の母親との信頼を再構築し、将来の計画を立てる。

プログラムで用いる方法:
信頼や恥などのテーマに取り組みます。例えば、自分の過去の行動が子供や子供の母親に及ぼす長期的なトラウマ的影響を考慮したうえで、子供やその母親との関係のあり方に現実的な期待を持てるようにします。必要に応じて、今後のための適切なサポートを紹介しプログラムを通して得た変化を維持するための計画を立てます。
 

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